第14回 社会的交換理論から

レポート(「現代青年の友人関係は希薄化しているのか」関するについてのコメント

第14回は社会的交換理論から人間関係について考えるという回でしたが,投資モデルから事例について考えるということを振り返りシートに書いてもらいましたので(第14回の内容についてコメントしてくれた方もいますが),ここでは友人関係の希薄化についてのレポートについてコメントすることとします。

  • 希薄化しているか否か

希薄化している:11名(44%)
希薄化していない14名(56%)

  • 希薄化している根拠,希薄化していない根拠

興味深いことに,希薄化している問い方も希薄化していないという方もほとんど全員がその根拠として,「インターネットやSNSの利用」という点を挙げていました。真逆の意見について同じ根拠が上がるというのはどのように考えればよいのでしょうね。

  • 「希薄化」について

人間関係が希薄化しているということの意味について,「希薄化」という言葉の意味するところの違いに言及する方がいたり,「選択化」という言葉を挙げて,現代青年の変化を説明する方もいました。辞書的に「希薄化」という言葉の意味が確定せず議論に用いられており,それがこの議論を複雑にしているのかもしれません。人間関係という曖昧模糊としたものについての議論の困難さを表しているともいえます。

 

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